明顕山 祐天寺

公開日:2023年7月20日  
『難がない無難な人生なんてありえない』
                 『難が有る人生を有難いと思うこと』
 この言葉はお笑い芸人のゴルゴ松本さんが、少年院などで行っている「魂の授業」でお話していた言葉です。私たち人間は生きていると様々な困難・災難に合うと思います。その時々は辛い・悲しいなど負の感情が芽生える人がほとんどかと思います。
しかし、難がない人生。無難な人生を送れる人なんていないのです。私たち人間は難があってこそ強くなり、成長していくものです。試練は乗り越えられる人にしかやってきません。その試練を乗り越えると自分の強みとなり、人としてまた一つ成長します。
私たちはいつか必ずこの世での勤めを終えなければならない時がやってきます。叶うことならば大切な家族・親交の深い友人といつまでも一緒にいたいと思うものですがそうはいかないのです。私自身大好きな祖父を亡くしました。いつも笑っていて優しく時に厳しかった祖父でしたがわかっていてもいつかはこの世でのお別れをしないといけない。人によって様々な「難」がありますが私は祖父から言われた「お念仏を称えていれば極楽浄土でまた会える。私も極楽からちゃんと見守っているから辛いことも沢山ある人生を精いっぱい生きなさい」の言葉を信じお念仏をお唱えする生活を送っています。私にとってものすごく虚無感を覚えた「難」でした。ですが、心の拠り所になるお念仏を日々お唱えし心落ち着かせ、この難があることも有難い人生だ。と思うように心がけています。様々な【難】は人それぞれですが、自分なら乗り越えられる。阿弥陀様、ご先祖様も極楽浄土から見守っていてくれると信じてお念仏をお称えし、日々の生活またこれからの人生を充実させていきましょう
合掌

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