明顕山 祐天寺

公開日:2023年5月18日  

『自分の機嫌は自分でとって』  ー みやぞん ー

 

法務部 井村真大

 

最近YouTubeやInstagramを見ていたときに、「血液型あるある」というものが目に入りました。これは、血液型によって、どのような特徴の人が多いかというのをA型、B型、AB型、O型の4パターンに分けて紹介する動画でした。

私はB型なので、B型の人に多い特徴について見ていました。ところどころ当てはまらないものもありましたが、結構当たっている印象があり、よく分析されているなと思いました。「B型あるある」の中でも、とても私に当てはまったのは、「感情が顔にでやすい」というものでした。

私は、友人や家族からよく「感情が顔に出やすい」、「感情の起伏が激しい」と言われます。喜んだり、楽しんだりといった感情の時はよく笑っていて、いいのかもしれませんが、怒ったり、悲しいことがあった時には機嫌が悪くなり、イライラしてしまうこともあります。その結果、周りにいる人達に迷惑を掛けたり、嫌な気持ちにさせていることでしょう。

 

そんな私の今回の掲示伝道は、タレント、お笑い芸人として活躍している、みやぞんさんの言葉です。

みやぞんさんは番組の企画でインドの北東部にある、常に虹がかかっている滝に向かっていました。滝のある村に着くまでには、バスや寝台列車を乗り継いで11日もかかったそうです。しかし滝を見るためには、そこからさらに6000段の階段を登っていかなければなりません。そんな状況でみやぞんさんは、

「幸せだな。もっと登りたいな。まだまだ登れる幸せ。自分の機嫌は自分でとって、人にとってもらおうとしない!ツイてるぞ!幸せだな!」

と自分を励ましながら、笑顔で階段を上りきりました。私はテレビを見ながら、はっとさせられました。普段イライラしてしまいがちな私にとって、みやぞんさんのこの言葉はとても身にしみました。

 

イライラしてしまう「いかり」の心は代表的な「煩悩」の一つです。煩悩は抑えようとしてもなかなか抑えられるものではありません。だからといって、開き直って煩悩を抑えようとしないことは善い行いとはいえないでしょう。大切なのは、煩悩をおこしてしまう自分自身とどう向き合うか、ということをみやぞんさんから学びました。

普段知らず知らずのうちに「煩悩」に悩まされてしまう私ですが、日頃からみやぞんさんがおっしゃったように、自分の機嫌は自分でとって、煩悩の原因となるような心を滅していけるように努めていきたいものです。

合掌

 

 

 


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