「諸悪莫作　衆善奉行　自浄其意　是諸仏教」

法務部　吉澤遵和

「諸悪莫作(しょあくまくさ)　衆(しゅ)善(ぜん)奉行(ぶぎょう)　自浄(じじょう)其(ご)意(い)　是(ぜ)諸(しょ)仏教(ぶっきょう)」とは、お釈迦さまが生れる前、世に表れた6人の仏さまとお釈迦さまが説かれた教えを一つにまとめた、仏教において守らなければならない教えのことです。「すべての悪をなすなかれ、多くの善を実行せよ、そして、自らの心を浄めよ、これが諸仏の教えである」と書かれています。

ある中国の詩人の方が、お坊さんに仏教の大意について質問をしました。

そうするとお坊さんは「悪いことはせず、善いことをせよ」と答えられました。

「そんなことは三歳の子どもでも知っている」と言うと、お坊さんは「３歳の子どもでも知っていることが、80歳の老人でも行うことはできない」と答えられたというお話が残っています。

かく言う私も、仏様の御教えをしっかりと実践できているのか聞かれると、なかなか守れていないなと思います。小さい子でも分かる教えであっても、実践し続けていくのは大人であっても難しいことなんだなと痛感します。

しかしながら、そんな仏様の御教えをなかなか守ることができない私であっても、阿弥陀様のお念仏は、いつでも、どこでもだれでもができる易しいご修行です。

そんな阿弥陀様の易しい念仏の御教えであっても、忙しいとか、時間がないとか理由を付けてついつい怠けてしまいます。

祐天寺では、毎月第4日曜日の正午から15時の間「念仏の日」という行事を地蔵堂にて行っています。どなたでもご参加できますので、ふらっと祐天寺に立ち寄ってお念仏をお称えしてみませんか？

日々の忙しさや、しがらみなどを忘れてただ一心にお念仏をお称えする機会にしていただければと思います。皆様のご参加をお待ちしています。

合掌