明顕山 祐天寺

『いつでも どこでも だれでも なむあみだぶつ なむあみだぶつ』

 

祐天寺の本堂の前に、お坊さんからの一言を看板に書いて掲示し2年が経ちました。大変ありがたいことに、いつも楽しみにしていますというお声を頂くようになりました。

ホームページやフェイスブックなどを活用し檀信徒の皆さま、またお参り頂ける皆さまに少しでもお話がお届けできるようにと変わっていきました。しかし変わらないことがあります。

それは私たちが日々お話させて頂いているたった一つのこと、法然上人からお伝え頂いた阿弥陀様のお念仏の御教えです。

 

阿弥陀様は仏様となられる前に四十八のお誓いを立てられ、その四十八の誓いが叶わなければ自分は仏にならないとお誓いされました。そして、私たちには計ることのできない非常に長く厳しいご修行をされました。

阿弥陀様のお誓いの中に「私の名前を呼んだのであれば、どんな者であっても必ず極楽浄土へ救いとるぞ」というお誓いがあります。

法然上人はご自身が著された『選択本願念仏集』にて、「今生きる中で厳しい修行をし、悟りを得るのは非常に難しい、であれば阿弥陀様の極楽浄土に生まれさせていただき、そこで悟りを開くことを目指すべきである」と説かれています。

 

あれも欲しいこれも欲しいなど欲望を消すことができない私たちでは、悟りの境地までいたる修行を行なうことは非常に難しいものです。

ならば、いつでも・どこでも・だれでもがお称えできる阿弥陀様のお念仏の御教えにおすがりし、極楽浄土へとまいりたいものです。

 

「なむあみだぶつ」と心に留めていただき、共々にお念仏に励んでまいりましょう。

合掌

祐天寺法務部

吉澤 遵和

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