『生きてるだけで丸儲け』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

皆様、新年あけましておめでとうございます。と大きな声で皆さまにお伝えしたいところではございますが、新年早々に能登半島で大地震が起こり、また航空機事故など記憶に残る年の初めとなりました。予期せぬ時に想像もつかないような自然災害が起こり、私たちが当たり前のように起きて、当たり前のように食事をいただけることがどれほどありがたいことか痛感する年明けとなりました。

私たち人間が生きているこの世界は迷い・苦しみの多い世界です。日々の生活の中で辛いこと、悲しいこと、そして嬉しいことなど様々な感情を抱き生活をしている事と思います。

今回ご紹介させていただく言葉は、明石家さんまさんが仰られた「生きているだけで丸儲け」という言葉です。

生きていることは当たり前ではないのです。私たち人間はこの世に生まれたのならば、いつかはこの世を去らなければならない。これは誰しもに平等に与えられたことですが、昨今の状況をみると新型コロナウイルスの感染拡大から私たちの生活は大きく変わり、当たり前のように生活できていたことも不自由が強いられるようになりました。生活は徐々に戻りつつありますが、感染症や自然災害など今もなおストレスを抱えられている方も多いと思います。

そんなは世界で私たちは生きています。自分の為はもちろんの事、家族や友人ペットなどそれぞれがそれぞれ方を思いながら生活されていると思います。生きていれば辛いこと、悲しいこともありますが、逆に嬉しいことや、楽しいこともたくさんあります。生きていないと嬉しいことや、楽しいことを実感することが出来ず、生きるということはいろんな方とのご縁も広がります。

浄土宗という宗派は「南無阿弥陀仏」と阿弥陀様のお名前をお称えすることを最も大切にしている宗派です。もしわが身に何かあった際、お念仏をお称えしていれば、必ず阿弥陀様が極楽浄土に迎え入れてくださるとお示し下さっております。この御教えをお示し下さってから今年で850年という節目の年をお迎えいたしました。是非、大変貴重なこの年に皆様に沢山お念仏をお称えしていただき、阿弥陀様と法然上人そして、祐天上人とお念仏のご縁を結んでいただき、様々なご縁で頂いた大切な命を大事にしながら、まずは今日という一日をお念仏と共に大切にお過ごしください。

令和6年が皆様にとってより良い1年でありますように祈念いたします。

合掌

法務部　東谷健信