明顕山 祐天寺

 「他人の過ちは見やすく、おのれの過ちは見難い」

法務部:脇川公暢

 

私が昨年の5月に掲示版を書いた際には、新型コロナウイルス感染症の第4波と呼ばれていた時期でありました。

 

その後変異種の移り変わりにより現在は第7波と呼ばれ、今までとは比べものにならないほど、急激に感染者が増加しており、発熱外来の予約すら取れない現状が全国で見受けられます。

 

これまで国内では、新型コロナウイルス感染症が拡大を防ぐ為にワクチンを含み、様々な対策がとられておりますが、なかなか収束が見えないのが正直なところです。

 

さて、感染症予防の為、「ステイホーム」が推奨された時期もありましたが、皆様もご自宅で過す時間が増えたことと思います。

 

その中で私自身も、テレビやネットでニュースを見る機会が多くなりました。

 

ニュースを見ていると日々様々な出来事があり、またその出来事に対してネットの中では様々なコメントがあることに気付きます。

 

スマートフォンの普及により、何時、どこでもネットに繋がれることで、自分の思ったことをすぐ発信できる時代であることも理由の一つでしょう。

 

また、新型コロナウイルス感染症が日本で蔓延し始めた当初、「自粛警察」という言葉をよく耳にするようになりました。その行動に対して「やりすぎだろう」「いや、必要な行動だ」と様々な意見がありました。

 

コロナ渦の中、様々な制約の中での生活により精神的にも疲弊し、他人の行動ばかり気になってしまうのも事実でしょう。

 

しかし、他人のことを気にするあまり、自分自身の行動や言動の善し悪しを、振り返ることすら難しい状況になってしまっているのではないでしょうか。

 

このような時だからこそ、少しでも心にゆとりが持てるよう心がけ、その心のゆとりを少しでも他者へ振り向けることができるよう、日々過してしていきたいものです。

合掌

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