明顕山 祐天寺

『言葉』

日向 哲空

 

現代、人と人がコミュニケーションを取る方法は様々にあります。

その中でも自分の思いを正確に相手に伝えたり、メールなどで文章を読むだけでは分からない相手のそのときの感情まで感じ取ることが出来る一番の方法は、やはり言葉を交わすことであると私は思っています。

 

『ひとつのことば』(作者不明)

 

ひとつのことばで  けんかして

ひとつのことばで  なかなおり

 

ひとつのことばで  頭が下がり

ひとつのことばで  心が痛む

 

ひとつのことばで  楽しく笑い

ひとつのことばで  泣かされる

 

ひとつのことばは  それぞれに

ひとつの心を持っている

 

きれいなことばは  きれいな心

やさしいことばは  やさしい心

 

ひとつのことばを  大切に

ひとつのことばを  美しく

 

先に申し上げました通り「言葉」とは私たちがコミュニケーションを取る有効な手段のひとつであります。

ただし、使い方を間違えると、何気なく発したひと言が、相手を深く傷つけてしまうことや、悪い場合、それまでの人間関係を一瞬で台無しにしてしまうようなこともあります。

また言葉が足りず、相手に誤解を与えてしまったり、本当に伝えたいことが伝わらなかったりすることもあります。

 

基本的に私たちは人との関わりのなかで生きていますので、そのときの人間関係の在り方によって幸せになったり、不幸になったりすることがあります。

 

そう考えますと「言葉の使い方」ってとても大切なものですよね。

 

私たちが発する言葉は、私たち自身の心を写し出す鏡でもあります。

ですから、自分自身がご縁ある方々へ思いやりの心で接することや、優しい心で接するよう心がけ習慣づけていくことで、良い人間関係を築くための言葉が育てられていくものと考えます。

 

たった一度の皆さまの人生がより良い幸せなものとなりますよう、ひとつひとつの言葉を丁寧に大切にして参りましょう。

 

合掌

 

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