明顕山 祐天寺

「共に苦しみ 共に泣き 共に喜び 共に笑う すべてを共にするところに平和がある」

 

脇川公暢

 

令和3年も早いもので5月に入りました。

 

昨年からこの1年を振り返りますと、私たちの生活様式が一変してしまった新型コロナウイルス感染症の拡大により、全世界が翻弄された年でありました。

 

感染症拡大防止の為、様々な政策がとられておりますが、なかなか収束はみられず、今は第4波と呼ばれるほど感染が拡大しており、医療の逼迫、経済活動の失速、人々の不安等、私たちのおかれている状況は厳しいものであります。

 

このような厳しい現実ではありますが、この状況が少しでも好転できるよう皆で協力し、苦難を乗り越えた先にはまた皆が笑顔になれることを願い、今回掲示版に「共に苦しみ、共に泣き、共に喜び、共に笑う、すべてを共にするところに平和がある」と書かせていただきました。

 

浄土宗を開かれた法然上人がご活躍された時代は、戦乱、疫病、飢餓等で、明日の命の保証も無いような大変苦しい時代でありました。

 

その中で法然上人は、この迷い苦しみが絶えない人の世の中で、誰もが救われていく「お念仏」の教えをお導き下さいました。

 

令和という時代に生きる私たちも、新型コロナウイルスだけでなく、日々様々な要因によって迷い苦しみに直面していることは、法然上人の時代と何ら変わりはございません。

 

だからこそ、私たちは、お釈迦様が本懐の教えとして説かれた、阿弥陀さまのお救いを信じ、心のよりどころとしてお念仏の道を歩むことが、この苦難を乗り越える上で大事な事ではないでしょうか。

 

この苦難を乗り越えた先には、皆で喜び笑うことができる日が必ず来ることを信じましょう。

合掌

 

 

 

 

 

 

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