明顕山 祐天寺

『家をきれいにする 約束をまもる お礼の手紙を書く そういう基本を きっちりと続ける』

 

これは落語家 笑福亭鶴瓶さんがとあるインタビューで答えていた言葉です。

このインタビューを見た時、当たり前のことのようですが、とても大事なことだと感じました。

鶴瓶さんは、それを続けることで自分の型の基本をつくってくれたと答えておりました。

 

はたして自分はこの基本がきっちりと出来ているだろうか。

そしてそれらを続けていくことが出来ているだろうか。

 

疲れているのを理由に掃除をサボってしまったな、あの時しっかり感謝の気持ちを伝えられていなかったな、あの時の約束を守ることが出来なかった、振り返って考えてみますと至らない自分というものがたくさん出てきました。

 

インタビューの続きに、『続ける為にはどうすればいいんですか?』という質問に対して、

鶴瓶さんは一言、

 

『努力するんや』

 

グサッとくる言葉でありました。

 

それでは、私たち極楽浄土へ往生を願う身として、阿弥陀さまにお迎えいただく為の基本となるのは何か。

それは、やはりお念仏をお声に出してお称えすることです。

そしてお念仏をお称えすることを日々続けていくこと、相続していくことが大切になります。

相続のさきに、私達の信仰の柱が備わってまいります。

阿弥陀さまはお念仏をお称えする全ての者を、分け隔て無く極楽浄土に救い取って下さるとお約束して下さいました。

私たちはそのお約束に叶うように生活の中で努めていかなくてはいけません。

しかし、無理をする必要はありません。皆さまの出来る限りで努めてまいりましょう。

阿弥陀さまは、その尊いお姿を必ず見ていてくださいます。

共々に基本をきっちりと、続けてまいりましょう。

 

鶴瓶さんの言葉に、たくさんのことを気づかせていただきました。

 

合掌

祐天寺法務部 廣瀨晴彦

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