池の水 人の心に 似たりけり 濁り澄むこと 定めなければ
法然上人二十五霊場の第二十四番、黒谷の大本山金戒光明寺の御詠歌です。
私たちの心は池の水に似ていて、濁ったり澄んだりと落ち着かない様子を歌われています。
現代では便利な物が増えて生活が豊かになった反面で、心が貧しくなったと言われております。
お寺にお参りして、心を清らかにしてお念仏をお称えしても、次の日になると、今日の夕食はなんだろうとか、テレビは何時だったかなと、清らかにした心にふつふつと他事が湧き上がってしまいます。
そのような時に、一度立ち止まって自分の心を見つめ直してみて欲しいのです。
便利な物が溢れている現代、この掲示板を見た方が少しでも自分を見つめ直すきっかけになればと思います。
合掌
祐天寺法務部 吉澤 遵和