「天上天下　唯我独尊」　さてこの言葉　誰がいつ仰った　言葉でしょう

このお言葉は仏教を開かれたお釈迦様が生まれたときに仰ったという伝説によるものです。

お釈迦様は母マーヤ夫人が出産のため故郷へ帰る途中に、ルンビニーの花園でお生まれになり、そしてその場で七歩歩きこのお言葉を宣言され、その際にお釈迦様の誕生を祝う甘露の雨が降ったという伝説があります。

この言葉は直訳すると、「天にも地にもただ私一人が尊いのである」という意味になります。これはよく私だけが最も偉いのだ、というような自分一人を誇示するように思われがちなお言葉ですが、これは「私一人だけが」ではなく「私たち一人一人が」尊いものなんですよということを表しております。つまりこの言葉の本意は、「この世の生き物全ての命は、皆等しく大切で尊いものなのです」という意味です。今から2000年以上前に、お釈迦様はお生まれになってすぐに命の大切さを説かれていたんですね。

現在でもお釈迦様がお生まれになった4月8日に、多くの寺院でお釈迦様の誕生を祝う花まつりの行事が行われており、当山でもこの日に花まつりの法要が行われ甘露の雨にちなみ甘茶をお配りしております。

また当山の開山上人である祐天上人も4月8日のお生まれで、本堂にて降誕会も執り行われます。ぜひとも皆さまもお参りいただきまして、お釈迦様と祐天上人の誕生を共々にお祝い致しましょう。

4月8日

9時～　花まつり

14時～ 祐天上人降誕会（本堂）

合掌

祐天寺法務部　東谷大信