明顕山 祐天寺

「桜散る 梅はこぼれる 椿落つ 牡丹崩れる さて人は?」

 

関東では梅の花が咲く季節がやってまいりました、これからだんだんと暖かくなりやがて当山の桜も咲き乱れます。日本語の表現は豊かで花の種類によって最後の表現が変わります。例えば「桜は散る」といいますが「梅はこぼれる」というそうです。他には「牡丹は崩れる」、「椿は落ちる」、「朝顔はしぼむ」、「菊は舞う」と面白いですよね。

では人はどうでしょうか?

 

おそらく普通に考えると人の最後だから「死ぬ」と表現されると思います。間違いではなく当然のことだと思います。しかしお念仏の信者において人は死んで終わりではありません。お念仏をお称えすれば必ず阿弥陀さまの極楽浄土に往生することが出来ます。極楽浄土に往生して阿弥陀様のもとで仏さまとなる修行をしておられるのです。

 

お念仏を信仰する者にとって人の最後は「死ぬ」ではなく「往く」とお考えいただければと思います。

合掌

法務部 玉置大祐

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