
「母ちゃんありがとう 父ちゃん大好き」〜野原しんのすけ〜

当たり前のように思えるこの言葉。面と向かって伝えることはできていますか?LINEや電話だけで済ませていませんか?この言葉は、私が大好きなクレヨンしんちゃんの主人公、野原しんのすけの言葉です。
私も大学進学のため、9年前に上京する際、家族全員が新幹線の駅まで見送りに来てくれました。当時は何気なく「ありがとう」「行ってきます」と伝えた私ですが、18年間過ごした故郷や毎日「おはよう」「おやすみ」を言っていた家族と離れるのは初めてのことでした。新幹線で1時間ほどの距離ではありますが、今まで日常であった面と向かって言葉を交わすことが無くなるのだと実感したと同時に、言葉を交わすことの大切さを感じた瞬間でもありました。
3月は別れの多い季節です。今この文書を読まれている方の中にも新たな節目を迎える方がいらっしゃるかと思います。共に学校で過ごした仲間との別れ、勤め先との別れ、私たちは日々出会いや別れを繰り返して過ごしています。 出会うものは必ず離れる。仏教ではこのことを「会者定離(えしゃじょうり)」といいます。どんなに大切な友人であっても、どんなに愛し合う夫婦であっても。この世で出会ったものはいつか別れる時がやってくるのです。
また帰れば会えるだろう。また会いに行けばいいや。そう思ってしまいがちですが、その時々で相手に伝えなければ、その先思いを伝えることが出来なくなるかもしれません。
私たちにとって、出会った方々は様々なご縁によって知り合えた、かけがえのない人ばかりです。
その時々で「ありがとう」この一言だけでも、素直に伝えていきたいものです。
合掌
法務部 東谷健信