明顕山 祐天寺


公開日:2024年11月3日  

【だいじょうぶ 〇〇が言うから がんばれる】

先日、とあるこども川柳の記事が目に留まりました。

どれも素晴らしい作品ではありましたが、一つの作品をご紹介させていただきます。

それは小学4年生、10歳の子が書かれた作品です。

 

【だいじょうぶ 母が言うから がんばれる】

 

この子はきっと目の前の勉強や運動、習い事などで上手くいかなかったことがあったのでしょう。または、もっと深い悩みを抱えていたのかもしれません。しかし、お母さんからの「だいじょうぶ」の一言で、力強く今を歩んでいる、その姿を思い浮かべることが出来る素晴らしい作品でありました。

 

みなさんは誰かからもらった言葉に、勇気をもらえたり、一歩踏み出すきっかけをもらったことがありますでしょうか。

その言葉をくれたのは、あなたが尊敬する人かもしれない。両親、パートナー、大切な友達かもしれない。もしかしたら、通りすがりの人からもらった言葉で、勇気をもらうこともあるかもしれません。

 

浄土宗を信仰するものにとって、どなたの言葉が頼りとなっていくのか。

それは他でもありません。

お念仏のみ教えを明らかにして下さいました元祖 法然上人のお言葉を頼りとして歩んでゆくのです。

 

法然上人は、絶えず悩みや迷いが襲い掛かる私たちに、「阿弥陀様に救いを求めなさい。そうすれば必ず悩み迷いのない極楽浄土に救って下さる」とお教え下さいました。

「南無阿弥陀仏とお称えすれば だいじょうぶ」と言って下さったのです。

 

誰もが不安が尽きないこの人の世を生きております。

それでも私たちには、必ず寄り添い救って下さる阿弥陀様という仏様がいる。

私たちには、「だいじょう」と言ってくださる法然上人がいる。

 

それは悩み迷い多き私たちにとって、何よりも力強く、有難いことではないでしょうか。

だからこそ、法然上人のみ教えを信じ、共々にお念仏を大切に相続してまいりましょう。

合掌

法務部 廣瀨晴彦


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