12月、祐道は什物の絵3幅を、松崎(静岡県賀茂郡)の斉藤利八に譲与しました。利八は祐天寺の営繕に携わった大工です。絵は江戸後期の狩野派の名手である伊川院法印(狩野栄信)筆による「諸葛亮孔明」、晴川法眼(栄信の長男養信)筆による「隆中茅廬」および「祁山軍装」の3幅です。この3幅は、『三国志』をテーマとして描かれたものです。
須賀川十念寺(福島県須賀川市)で祐天上人名号軸(明治17年「祐天寺」参照)を納める箱が再興されました。箱蓋の裏書に「明治十四巳年当山二十六世住職 石川良顕代再興ス 主岡田與四郎」とあります。