2月15日、平塚善徳寺(神奈川県平塚市)24世才阿が遷化し、善徳寺に祐天名号を模した才阿の名号碑が建立されました。碑には、弟子の立然による識語と、才阿の辞世の句「兼てよりこの暁と勢りてらし 月のゆくへにいざなはれつつ」が刻まれています。
6月9日、芝真乗院(港区)11世正随が遷化し、祐天寺に法号が納められました。法号は心蓮社中興上人妙阿順故正随和尚です。祐天寺には真乗院の歴代住職を合祀した位牌(天保4年「祐天寺」参照)が納められ、亀趺塔(明治22年「祐天寺」参照)も建立されています。
6月12日、本両替町(中央区)に住む7代目米屋佐治兵衛が田中家先祖代々の菩提のため、祐天寺に五輪塔型の祐天上人名号付き供養塔を建立しました。7代目佐治兵衛が親戚の8代目米屋久右衛門の影響を受けて、祐天寺に信仰を寄せたものと思われます(天保元年「祐天寺」参照)。塔の建立と同時に先祖代々の位牌と祠堂金50両も納められました。