正月8日、紀州家徳川治宝(「説明」参照)の正室・貞恭院が逝去しました。貞恭院は種姫と言い、10代将軍徳川家治の養女(実父は田安宗武)でした。
祐天寺地蔵堂厨子に掛け位牌が2基納められており、1基はこの貞恭院殿のものです。位牌の表面には「貞恭院殿祐誉芳蘭慈室大姉 御菩提」とあります。
9月3日、祐天寺4世檀栄の弟子で船橋浄勝寺に住していた檀州が遷化しました。
のちに祐天寺10世となる祐麟の祖父・木村与兵衛が逝去しました。
法号は琢誉圓照禪定門です。
4月17日、耆山(寛政2年「人物」参照)が遷化しました。自ら用意してあった青山梅窓院の墓に葬られました。
正月11日より江戸桐座で、累物の歌舞伎『舞台花若栄曽我』が上演されました。重井筒の世界を扱っています。重井筒の後家おるいを初代尾上松助、絹川与右衛門を4代目松本幸四郎が演じました。