明顕山 祐天寺

年表

承応元年(1652年)

伝説

浸翠松

増上寺内の池徳院は、最初、壽光院と言いましたが(慶安元年「祐天上人」参照)、当時、石丸清右衛門という松を好む人物が、鉢植えの松を院主に贈りました。ちょうど池の景観を整えているところでしたので、院主はその松をそのまま池のほとりに植えました。祐天が壽光院の休波のもとに随従していた頃、この松に草子を懸け、樹下に座し、学問をしたり念仏を唱えたりしていたと言います。

参考文献
『縁山志』11(『浄土宗全書』19、1971年)