明顕山 祐天寺

年表

寛永16年(1639年)

伝説

祐天上人の祖先

祐天上人の本姓は関東地方の名族、千葉氏から早く分かれたという説があり、生家では氏神も千葉氏と同じ妙見尊をまつり、家紋も同じ九曜の紋を使っています。千葉氏本流は、頼朝に仕えて武功を挙げた千葉常胤など、優秀な武将のほかに、増上寺開山、酉誉上人も千葉氏の出身と言われるなど、各界に活躍する人物を送り出しています。千葉氏から分かれた血統は、その後、中世以来の名家葛西氏につながるとも言われます。葛西氏の中興、葛西三郎清重はやはり頼朝の家臣として活躍して関東、奥州に勢力を持った人物です。清重の息子の朝重が新妻の姓を名乗り、そのはるか子孫として、祐天上人の父、小左衛門重政が生まれたのでした。

参考文献
『顕誉大僧正伝略記』、『浄土宗全書』、『新妻家所蔵系図』、『日本家紋総鑑』(千鹿野茂、角川書店、1993年)、『明顕山寺録撮要』
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